2013/11/25 22:09

頭の中はいつもVerdi Vol.5

京都祇園白川 Ⓒ加藤 舞(かとう・まい)

あっという間に今年も間もなくクリスマス・・・

by 岩渕 潤子(いわぶち・じゅんこ)/AGROSPACIA編集長

 3月中旬にAGROSPACIAをローンチさせて、およそ9ヶ月。あっという間にクリスマスも間もない時期となってしまいました。時の経つのは早いもの…と思いつつ、でも、AGROSPACIAは、まだスタートから1年たっていないのですね。我ながら、中身の濃い一月、一月だったと、ちょっぴり自画自賛モードに浸っています。

  そんな11月のおススメの記事はといえば、やはり、第5回 京都ヒストリカ国際映画祭のカウントダウン特集でしょう。今度の週末、11月30日(土)から12月8日(日)までの会期でいよいよスタート!

  そもそも世界の名だたる映画祭は、必ずしもその国の首都や大都市で開催されるとは限らず、カンヌやヴェネツィアは、むしろ風光明媚なリゾート地として有名です。しかも、そこに集まった人たちが着飾って、その地の景色に映えて美しく輝く、一年で最も良い季節に映画祭は開催されるのです。そういう意味で、日本での国際映画祭の開催地として、京都ほど相応しい場所はないのではないでしょうか。そして、この映画祭では日本の時代劇に限らず、「歴史映画」をテーマにして、日本を代表する古都、京都で紅葉の美しい時期に開催されるのです。

  小さな規模で、地道にスタートした「京都ヒストリカ国際映画祭」ですが、京都の世界的知名度を活かして、「クールジャパン」を牽引する大きなポテンシャルを持っているのではないかと感じます。場当たり的に大作を上映するのではなく、よく考えられたプログラミングに個性があるのも、この映画祭の特徴で、海外メディアの記事などで目にして、見たいと思っていたのに見られなかった作品が上映されるという、嬉しい驚きもあるはず。今年のラインナップでいえば、日本初上映となる話題作『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』(イタリア、フランス、スペイン/2012年/106分/Dracula 3D)などは、新幹線に乗ってわざわざ東京から見に行くという人も多いのではないでしょうか?

  今度の週末、あるいは、来週、関西出張のある方は一日だけお休みを取って、京都で美味しいものを食べ、映画三昧してみてはいかがでしょうか?  映画祭が終わった後、会期中の面白いエピソードなどを12月中旬に、また、掲載予定です。

第5回 京都ヒストリカ国際映画祭……”ヒストリカ”ってなに? カウントダウン特集 I

第5回 京都ヒストリカ国際映画祭……”ヒストリカ”ってなに? カウントダウン特集 II

第5回 京都ヒストリカ国際映画祭……”ヒストリカ”ってなに? カウントダウン特集 III

第5回 京都ヒストリカ国際映画祭……”ヒストリカ”ってなに? カウントダウン特集 IV

 もう一つ、AGROSPACIAの新しい試みとして上海在住の深水エリナさんに「中国は世界への扉」と題して、上海を中心に中国で活躍するビジネス・リーダーたちのインタヴューのシリーズをお願いすることになりました。AGROSPACIA創設時の理念の一つは、世界で活躍する日本出身者の仕事を紹介、応援し、繋いでゆくことなので、今後の展開が楽しみです。これからシンガポール、ヴェトナム、インドネシア、韓国などでも、同じようなシリーズが展開していければと思っています。

第1回 中国は世界への扉 上海で元気に働くビジネスウーマン: 中井登志恵さん

 そして最後に、間もなくスタートする「青山BB(Beyond Borders)ラボ」についても一言触れておきましょう。AGROSPACIAのインターンとなった青山学院大学の現役2年生、6名がライター、フォトグラファー、時にはデザイナーとして活躍する、二十歳の彼らにしかできない企画をお届けします。取材対象は航空業界からサブカル系の演劇、アジアに進出・展開する日本のブライダル・ヴェンチャーなど、オトナの一歩手前の新鮮な眼を通した記事構成は、きっと刺激的なものとなることと期待しています。

  これらの新しいフィーチャーの登場にともない、AGROSPACIAのトップ画面は若干のリニューアルの必要があり、そのため、12月中旬にかけて、更新が不定期になることが予想されます。読者の皆さまには、より充実したAGROSPACIAへの成長の過程を温かく見守って頂ければ幸いです。