2013/08/05 12:00

WWDC 2013に行ってきた! 特別レポート

Photo: WWDC 会場近辺ではリーズナブルにタイ、ベトナム料理も楽しめる 写真提供:Kei Shiratori

WWDC会場付近のサンフランシスコ観光スポットについて

サンフランシスコにはいろいろ観光スポットがあるが、毎年来ていると有名なところはほとんど回りきってしまう。今回は地元の方に最近のおすすめスポットを教えてもらったので、いくつかご紹介したい。

ミッションベイ・エリアはデザインオフィスが多く、お洒落なレストランや洋服店、アーティスト・イン・レジデンスの施設などがあり、東京でいうと代官山のような雰囲気。

FacebookやGoogleの若い社員はこのエリアに住んで、送迎バスでサンノゼのオフィスに通って、週末はこの辺りで遊んでいるらしい。

夜になるとライトアップされる、ベイブリッジのLEDイルミネーションもおすすめだ。ZERO1というアート・プロジェクトの活動で、日本だとこういった公共の施設のデコレーションにはへんなアニメのキャラとかが出てきそうだが、こちらはアンビエントな演出でいい感じだった。深夜2時までライトアップされている。

サンフランシスコには、実は、治安の悪いところもけっこうある。モスコーニ・センターから300mぐらいのところでも、1ブロック入ると突然治安が悪くなる(路上での麻薬取引など…)ので、初めての方は事前に調べておくことをおすすめする。今回も真っ昼間に発砲事件があった。

会場近くでの食事はハンバーガーやシーフードのおいしいところがたくさんあるが、タイ、ベトナム料理もリーズナブルでおいしいお店が多いので、行ってみると良い。

ロードバイクが好きな人は、レンタル自転車がおすすめだ。ゴールデンゲート・パークにはいいサイクリングコースがあり、ゴールデンゲート・ブリッジを渡って、帰りはフェリーで戻ってくるコースが楽しい。ただし町中急な坂だらけなので、かなりいいトレーニングにもなる。

キャル・トレイン(Caltrain)で1時間くらい南下すれば、シリコンバレーの中心地、サンノゼに行くことが可能。グーグルやアップルの本社を見学しに行ったり、Facebookが起業したオフィスが観光スポットになっていたり……。私は一昨年、現地で働いている日本人エンジニアの方のオフィスにお邪魔させていただき、ホームパーティーにも参加させていただいた。

こちらの方々はとにかく理解と判断がはやく、自分の作っているアプリやサービスの魅力を簡潔に面白くプレゼンできないと聞いてもらえない、という印象を強く受けた。開発のスピード感も圧倒的に早い。

今後もしばらくは毎年WWDCには参加するつもりでいるが、一つの企業が発表するビジョンが、自分の国の政府の決定する方針よりも切実に重要だったりするのは、不思議な印象でもある。

企業が生み出す国境を跨いだプラットフォームは今後どのような世界をつくりあげていくのか……。興味は尽きない。

PROFILE

白鳥啓(しらとり・けい)氏プロフィール
株式会社 Matilde代表

1980年埼玉生まれ。東京工科大学メディア学部、
岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー卒業。

iOSデバイスを使用して、ネットワークやコミュニケーションをテーマにした
作品制作を行う。
音楽イベントでの観客とオーディエンスの関係性を拡張するアプリケーション「NxPC.app」や「Metamorphose.appの開発にも参加。
2012年に株式会社マチルダ(Matilde inc).を設立。ディレクションとサウンドを担当したアプリケーション「ARART」がドイツZKMが主催する「App Art Award 2013」にて「Special Prize for Augmented Reality Art」を受賞。

*2013年7月30日から9月1日まで、東京オペラシティタワーのNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)を会場に、赤松正行+ARARTプロジェクトは,AR(拡張現実)技術を使って、パネルや立方体に描かれた絵画に携帯端末をかざして「もうひとつの現実」を見ることをテーマにしたキッズ・プログラム「もの みる うごく AR美術館」展を開催中。